ゴスロリ研究所

ロリータファッションについて調べてみた

少女漫画に登場するお姫様のように、レースやフリルが特徴的なファッションのことをロリータファッションといいます。お姫様という存在は世代を問わず女性たちのあこがれであり、成人しても子どもの頃から心に残っているあこがれの姿になりたいという願望を叶えるスタイルでもあります。外見としては17世紀におけるフランスはロココ時代のファッションから影響を受けていて、精神的にも当時の貴族女性から影響されているため、欧州から入ってきたファッションであるととらえられているところもあるのですが、日本でアレンジされた日本発祥のファッションです。お茶会が当時の精神を受け継ぐイベントにもなっていて、同じ趣味を持つ仲間たちと交流する貴重な場にもなっています。基本的にジャンパースカートやトロワーズ、パニエ、ヘッドドレス、靴下、シューズ、ハートバッグによってロリータスタイルへ変身することができます。

ロリータファッションの歴史
ロリータファッション源泉をたどっていくと、そのルーツは1970年代後半に見てとることができます。1980年代にピークを迎えたファッションである「ドールファッション」が、強く影響しているとされています。この時期には「Pink House」、「MILK」いったブランドが人気を博していましたが、まだ「ロリータファッション」という表現はありませんでした。当時は、「オリーブ少女」と呼ばれる人形が着ている洋服のようなスタイルだったのです。その後1980年代後半になるとインディーズの音楽バンドがブームとなり、その追っかけをしていた女性たちが奇抜なファッションを取り入れるようになります。そして1990年代になり、いよいよ「ロリータファッション」という言葉がファッション雑誌などでも見られるようになりました。いわゆるヴィジュアル系のミュージシャンが次々にブレイクしたことも影響し、そのスタイルをファンが真似てゴスロリにつながったとされています。こういったバンドのファンにロリータのスタイルをしている人が多い理由としては、模倣ばかりでなくバンドのメンバーもアパレルブランドを立ち上げるケースが多く、影響を与え続けているということも関係しています。2000年代に入る頃には、多くのロリータファッションブランドが生まれています。世間からも一般的に認知されるようになり、映画作品として公開された「下妻物語」がヒットした際にも、深田恭子が演じた主人公の龍ケ崎桃子が身につけていたファッションアイテムは大変な反響を呼びました。さらには漫画や実写映画などとしてマルチメディア展開がなされた作品である「NANA」のヒットから、「ロリータパンク」といったジャンルも生まれました。インターネットが普及したことで海外においてもロリータファッションの注目は高まり、日本のカルチャーのひとつとして認識されています。(人気のロリータファッションの洋服の通販

さまざまなロリータファッション
ロリータファッションが世間に認識されるようになってから、そのバリエーションについてもさまざまな展開が見られています。甘ロリ、黒ロリ、クラシカル系、ゴスロリ、姫ロリ、王子ロリ、ナチュラルロリータ、ロリータパンク、和ロリなど代表的なものけでも膨大な種類があります。